京町家・古民家リノベーション 施工事例

鮎茶屋 平野屋

京都市右京区嵯峨鳥居本にある「鮎茶屋 平野屋」の改修事例をご紹介します。平野屋は愛宕山の麓に位置し、愛宕神社参道の一の鳥居の傍らで400年以上にわたり鮎問屋を営むかたわら、愛宕神社詣での旅人に名物である志んこ団子を供されてきました。
リノベーションの中心となるのは耐震改修でした。築400年を経た建物は垂直・水平に歪みが生じ、また、建物の傍らを流れ、時に増水する川の影響で基礎部分は腐朽しつつありました。私たちは歴史を積み重ねてきた佇まいはそのままに、これからもずっと愛宕山を訪れる人々を見守る存在となるよう、建物の耐震性能と耐久性の向上に取り組みました。

愛宕山の麓、愛宕神社一の鳥居のすぐ横に建つ「鮎茶屋 平野屋」。前の道が愛宕神社への参道となります。
傷んでいた屋根は葺き替え、また、建物への荷重を軽減するため庇の軽量化を図りました。
多くの参拝客がここで休憩をとったり、お土産を購入されたりします。
土間の三和土(たたき)は、建物内の空気感を損なわないことを考慮しながら改修を行いました。
長年の出入りで摩滅した「上がり框(かまち)」は、味わいを残しながらもこれ以上の摩滅を抑えるため、樹脂を含浸し強度を高めました。
建物が持つ質感を大切にするため、文化財修復の技術を用いて修繕の痕跡がわからいないような工夫をしています。
使い込まれてすきまの目立っていた廊下の板張りは部分的に交換しながら、新旧の差がわからないようにしています。
手すりは長年の使用で生じた木の反りを直し、まっすぐにしました。
おくどさん(かまど)のある台所は、土間を叩き直し整えました。
客室は床暖房の入った掘りごたつにして快適に。座卓は本漆仕上げの造り付けです。
建物の歪みは揚げ舞や歪み付きにより建物の姿勢を直して、耐震補強を行っています。

施工事例 京町家・古民家リノベーション

  • 子育て世代が暮らす京町家

    子育て世代が暮らす京町家

    ご夫婦とお子様2人が暮らすお家の断熱改修工事を行いました。
    以前よりもずっと暖かくなった室内に加え、家事もしやすく家族団らんの時間も楽しめるシンプルでコンパクトな計画が特徴的です。

  • とうりん幼稚園

    とうりん幼稚園

    戦前、この地が開発された頃からあるこの幼稚園の園庭に隣接する「園長先生の家」を耐震改修しました。放課後になると「園児と保護者の家」として開放されています。
    [京都市 平成27年]

  • JAM JAR

    JAM JAR

    外観は京町家、しかし玄関を入ると土間のカフェ&ラウンジエリア、京町家でありながら西洋のスタイル。緊張させないリラックスした雰囲気が広がっています。