つづくりを受け継ぐ
京都市は1950年(昭和25年)以前に建てられた木造建築物で、伝統的な構造及び都市生活の中から生み出された形態、又は意匠を有するものを「京町家」と定義しています。そして、その京町家の継続的な修理のことを京都では「つづくり」と呼んでいます。
代々の住まい手が、出入りの大工と相談しながら代々に亘って町家に手を加え、住み継いでいるのです。
現在の日本の住宅の平均寿命は、アメリカの約60年、イギリスの約80年に比べ、約30年と著しく短くなっています。小林工務店は世界共通の目標であるSDGs、持続可能な開発目標を達成しようとしている現代で、建築に携わる組織として住宅の安全性・再生エネルギー・サスティナブル性能などの面から貢献しています。そのひとつ、サスティナブル性能の面においては、平均寿命の長い更新性能の高いすまいづくりを必要としています。その為にも「つづくり」は受け継ぐべき文化であると考え、それと同時に高耐久かつ汎用性の高い建築材料を用いた住宅の設計・施工を心掛けています。