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すまいの断熱性能を高めて病気やケガのリスクを抑止する

冬になると心配なヒートショック

令和3年の大晦日から令和4年の元日にかけて、全国的に寒波に見舞われ、各地で大雪となりました。京都市内でも大晦日は雪が舞い、気温も最高気温が3.1℃、最低気温は0.5℃とかなり冷え込んだ一日となりました。家の中でもいつもより寒さを感じた方も多かったのではないでしょうか。

このような時期に心配なのが、「ヒートショック」による事故です。TVの情報番組などでも、その危険性が報じられることが増えてきたので、耳にされた方も多いのではないでしょうか。

ヒートショックは急激な温度変化が原因

ヒートショックは、暖房の効いたリビングルームや寝室から、無暖房の脱衣所や浴室、トイレに行った時に感じる、急激な温度変化が原因といわれます。暖かい部屋から寒い部屋へ行くと、自律神経の働きにより体がその寒さに対応しようとして血管が収縮し、血圧が上がります。さらに浴槽につかるなどして暖かい場所へ行くと、今度はそれに対応しようとして血管が広がり、血圧が下がることになります。

この急激な血圧の変化が大きな負担となり、心筋梗塞や脳出血、脳梗塞などを引き起こしたり、それが原因で転倒や浴室では溺死事故を引き起こしたりすることもあるのです。

<近畿大学 岩前篤教授らによる調査結果>

上のグラフは、事故と病気による月ごとの死亡割合です。事故による死亡の割合は、溺死や交通事故など5つの分類で、病気による死亡の割合は、循環器系や呼吸器系など13の分類でグラフにしています。

事故による死亡は溺死・転倒など、家庭内事故が冬に多く発生しています。また、病気も内容に関わらず冬に増加。交通事故より家庭内事故での死亡が多いことに驚かされます。そして、病気も事故も、家の中の温度差が深く関係していると、研究では考えられています。

ヒートショックの予防策は家全体を暖かくすること

ヒートショックは室温の急激な変化による血圧の変動によって引き起こされると言われています。したがって、浴室や脱衣室、トイレ、廊下など、家の中で寒くなる場所を暖かくしておくことが、ヒートショックの予防につながるといえます。

しかし、家のあちらこちらに暖房器具を置いておくことは、防火の観点からはおすすめできるものではありません。また、断熱性能が低く、隙間風が吹き込むような家では、光熱費もかさんでしまいます。できることなら、暖房器具に頼らずに家全体を暖かくしたいところです。

すまいの断熱性能を高めることで部屋間の温度差がわずかになる

(断熱性能だけでなく気密性能も併せて高めることが快適なすまいづくりには必要ですが、今回は断熱性能に注目しています。)

実は断熱性能を高めることで、暖房をしている部屋はもちろん無暖房の廊下やトイレなど、家中をほぼ同じような室温にすることができます。「無暖房の部屋も?」とお思いでしょう。それを実体験できる施設が、東京・大阪にあります。建材メーカーLIXILの体験型ショールーム「住まいStudio」です。

こちらでは、昭和55年基準の「昔の家」、平成28年基準の「今の家」、HEAT20 G2グレードの「これからの家」の3タイプの家の性能を、外気温0℃の時にエアコンで20℃に設定されたリビングと、暖房のついていない廊下やトイレの温度を体験することができます。

ちなみに「昔の家」と「今の家」ではリビングと廊下やトイレの温度差は約10~11℃であるのに対し、「これからの家」では温度差が約5℃と、不快な寒さは感じられなくなります。ヒートショックのリスクも抑えられるわけです。

小林工務店は「これからの家」のさらに上を目指します

住まいStudioの「これからの家」がHEAT20 G2グレードであるのに対し、小林工務店が今後つくっていく新築住宅の標準断熱性能はHEAT20 G3グレード。「これからの家」のさらにワンランク上です。

HEAT20 G2グレードはアメリカやヨーロッパでは最低基準であるため、私たちはHEAT20 G3グレードこそが本来目指すべき「これからの基準」であると考えます。(詳しくはこちらの記事「HEAT20 G3グレードがこれからの小林工務店の標準仕様です」をご覧ください。)

なお、「住まいStudio」大阪(大阪市住之江区南港北)のご見学をご希望される方は、当社までお気軽にお問い合わせください。現地はもちろんオンラインでの参加も承っております。

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