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ご存知ですか?今、平屋ブームだそうです。

平屋が人気って本当?

最近、某ポータルサイトのトップ画面で「今、平屋が人気!」というキャッチコピーが目に留まりました。確かに当社の施工事例を見ても、『亀岡の家』(令和3年亀岡市)や現在施工中の『郊外に暮らし・働き・遊ぶ』(南丹市)と、いずれも平屋が続いてはいます。しかし平屋といえば、どちらかというと田舎の広い土地でのんびり暮らすための家といった印象があり、記事として取り上げられるほどのブームになっていようとは思いもよりませんでした。
ところが、どうやらこのブームは2~3年前から、しかも高齢者だけでなく、20代30代の若い世代にもその人気が広まっているそうで、大手ハウスメーカーの中には“平屋専用”のカタログが準備されているところもあるようです。
実際の統計データにもその傾向が表れています。
下のグラフは国土交通省の「建築着工統計調査」をもとに作成されたものですが、平屋の新設着工棟数はここ数年確かに増加傾向にあり、居住専門住宅の着工棟数に占める平屋の割合も平成22年に6.19%だったのに対して平成30年には9.92%、さらに令和2年には11.20%にまで達しているそうです。

近年、国内の新設住宅着工戸数は、平成25年に約98.0万戸だったのが、令和2年には約81.5万戸と、この7年で16.8%も減少(野村総合研究所によると、この先令和12年度には63万戸、令和22年度には41万戸まで減少すると予測)しています。その中にあって、平屋の着工数や比率が増加していることからも、その人気が確かなものであることを物語っています。 一体、平屋の何が人気なのでしょうか。

そもそも平屋とは?

平屋とは、ずばり「一階建て」の住宅のこと。
かつて日本でも平屋の住宅が数多くありましたが、現在は限られた敷地に効率よく建てられる2階建て以上が主流となりました。
しかし平屋は、生活がワンフロアで完結するため過ごしやすく、階段がないため、高齢になっても無理なく暮らすことができます。そのこともあってか、ひと昔前は高齢の方や男性に人気の住宅というイメージもありました。
しかし近年、2階建ての住宅とは違ったシンプルなデザイン性、平屋ならではの住みやすさや将来を見越した考え方をする若い世代の増加などもあり、以下のような理由から、より幅広い層へ人気が広がっているようです。
 ・若い世代の中でも、昔ながらの“和”を感じる暮らしがしたい人から支持されている。
 ・ワンフロアで開放的な暮らしをしたい人が増えている。
 ・コンパクトな暮らしがおしゃれで便利だと感じる人が増えている。
 ・単身者や夫婦2人の生活にちょうどいい。
 ・核家族が増え、そこまで広い家を求めなくなってきている。
 ・介護や子育てに優しいバリアフリーな空間が暮らしやすいと評価されている。
しかし、広まりを見せているとはいっても、着工数の比率としては全体の1割程度で、圧倒的に2階建て住宅のしめる割合が多いのが現状です。
平屋の人気はあるのに、なぜそれほど広く普及しないのでしょうか。 その理由を探るべく平屋のメリットとデメリットをもう少し詳しく見ていきたいと思います

平屋って何が魅力なの?

まずは平屋のメリットについて幾つか挙げてみましょう。

◆階段の昇り降りがないので家事が楽
たとえば、毎日のお洗濯。2階建ての住まいでは、1階で取り出した洗濯物を2階のベランダへ干しに行き、さらに取り込んでもう一度1階へ運ぶ、といった具合に重い洗濯物の移動は大きな家事の負担になります。それが平屋では、同じフロアですべて完結できるので、移動距離も少なくなり、家事の時間短縮や負担の軽減につながります。掃除についても同様です。移動が少なくシンプルな家事動線は、家事の時間短縮や負担軽減にも繋がり、より効率的な暮らしやすさにつながります。 また、家を建てる人のほとんどが賃貸のアパートやマンションに暮らした経験があるので、コンパクトでフラットな生活空間に慣れていることも、世代を問わず人気があることの一因かもしれません。

◆2階建てより地震に強い
平屋は上に部屋が載っていないため、建物にかかる荷重は屋根だけとなります。そのため、地震の揺れに対してダメージを受けにくく、倒壊しづらい構造になっています。
また、いざ危険を感じた時には、玄関や窓から直接外へ逃げることもできます。

◆廊下や階段につかう面積をLDKなどに割り振れる
一般的には階段を設けるにあたり、4畳から5畳分は必要であると言われています。その分の面積で、LDKを広くしたり、書斎やウォークインクローゼットを設けたりするなど、生活をより豊かにできるようなスペースとして活用することができます。

◆家全体をバリアフリーにできるため、老後も安心
家を建てる時には気にならなくても、高齢になると階段の上り下りや小さな段差によって日々の生活がしづらくなることもあります。階段や段差のない平屋をバリアフリーで建てることは、一生涯その家で安全に暮らしていくことができるということに繋がります。

◆家族同士のつながりを感じることができる
家族全員が同じフロアで生活するので、2階建て住宅と比べて家族との距離が近く、顔を合わせる機会が多くなり、コミュニケーションがとりやすくなります。子どもが2階の部屋にこもりきり、ということもなく、家族が自然とリビングに集まって会話を楽しむことができます。
また、小さな子供がいる場合、平屋だと家事をしながらでも子供の様子を伺うことができて安心ですし、子供の方もお母さん・お父さんの気配を感じて安心することができます。

◆間取りやデザインの自由度が高い
平屋は上の階の重みが加わらないため、荷重を受ける柱が2階建て住宅よりも少なくて済みます。そのため、LDKなどの大部屋の柱数を抑えることで、広々とした伸びやかな空間にすることができます。
天井の仕上げも、屋根の傾斜を活かした勾配天井(斜めになっている天井)にすることで、空間の広がりや開放感のある部屋にしたり、天井を張らずに構造の梁を見せることで、デザイン的なアクセントにしたりすることも可能です。

◆メンテナンス費用
新築の際にはあまり意識することがないのが建物のメンテナンス費用です。 築20年、30年と経過すると各部のメンテナンスが必要になってきますが、例えば外壁の塗り直しが必要になったとします。その際には作業の為の足場が必要となりますが、平屋であれば高さが低いので、(建物の形状にもよりますが)足場の量が減りコスト削減につながることも考えられます。

平屋のマイナスポイントはどんなところ?

なるほど、これだけメリットがあれば人気が出るのも納得ですね。
ですが、平屋にもデメリットはあります。以下にその幾つかを挙げてみましょう。

◆2階建てよりも広い土地が必要
同じ部屋数や広さを確保しようとした場合、平屋の方が2階建てよりも広い土地が必要になってきます。ワンフロアで2層分の面積を収めようとするのですから当然ですね。
街中ではそれだけの広さの物件はなかなか見つからないでしょうし、あっても高額になる可能性がありますので、立地条件や購入価格等、土地を取得する際には選択肢が制限されることも考えられます。
また土地の面積に対して建築可能な規模が規定されている「建蔽率」や「容積率」といった建築基準法上の制限もありますので、土地選びの際に合わせて考えながら進めていく必要があります。

 ※建ぺい率とは:「建築物の建築面積(建物を真上から見たときの面積)の敷地面積(建物を建てる土地の面積)に対する割合」のこと(建築基準法第53条)
 ※容積率とは:「建築物の延べ面積(建物のすべての階の床面積を合計した面積)の敷地面積に対する割合」のこと(建築基準法第52条)

◆坪当たりの建築費は割高になる
平屋と2階建ての家で同じ延べ面積の建物を計画した場合、家の基礎となる面積が平屋の方が広くなります。そのため、基礎工事費用が上がり、1坪あたりの建築費が上がってしまいます。
屋根に関しても同様で、平屋にすることで屋根面積が大きくなるため、その分費用がかさんでしまいます。

◆中心部の日当たり・風通しを考慮した設計プランが必要
平屋はワンフロアの面積が大きくなる分、建物中心部の日当たりと風通しが悪くなってしまうことがあります。そのため、中庭を設けたり、L字型やコの字型、細長い建物にしたりするなどの設計上の工夫が必要になります。

◆防犯対策とプライバシーの保護が必要
空き巣などが侵入しやすい1階部分の面積が広く窓も多い平屋は、防犯面での対策が必要になります。窓は防犯性の高いものを設置する、防犯フィルムを貼る、センサーライトを設置するなどの対策を検討する必要あります。
また、通行者と同じ目線での生活となるため、カーテンやブラインドなどを用いるなどプライバシーを保護するための対策も必要となります。

小林工務店なら総合的な提案が可能です

このようにメリットも多く、人気が出るのも納得の平屋ですが、「理想的には平屋にしたいけど、立地条件や予算を考えると、現実的にはやはり2階建てかな・・・」という結論に至ってしまうのは、デメリットの中でも特に「土地の確保」や「割高な建築費」がネックとなっているからではないでしょうか。
そこで、実際の土地の価格状況を少し見てみましょう。
例えば延べ面積30坪の家を建てる場合、建蔽率を60%と想定すると、総2階建ての場合は敷地面積が25坪程度、平屋の場合には50坪程度の広さの土地が必要となります。
そこで参考までに、当社のある京都市上京区で売地の価格を調べてみると、25~30坪前後の物件価格は3800~4380万円、50~55坪前後の物件価格は4980~6500万円でした。(7月6日付近畿レインズ掲載情報)
平屋を建てようとすると、土地だけで1,000万円以上割増しとなり、更に建築費も割高になるというのですから、限りある予算ではその実現が難しくなるのも致し方ありません。
それでは、当社の施工事例にも挙げた『亀岡の家』の建つ亀岡市や『郊外に暮らし・働き・遊ぶ』の建つ南丹市の状況はどうでしょうか。
亀岡市では50~55坪前後の物件価格は250~500万円、南丹市では50~55坪前後の物件価格は120~170万円と、上京区の価格と比べるとかなり下がるのが分かります。
これなら土地代にお金をかけることなく予算を建築費に十分回すことができるので、平屋暮らしの実現がグッと近づいて参ります。
また、近年の社会情勢の変化によって郊外で暮らすことのメリットや、その選択のし易さも増しています。そのあたりは、当社ブログ「新しい暮らし方を提案するモデルハウスが完成」にて紹介させていただいておりますので合わせてご参照いただければ、街中での生活にはない、郊外に住まうことの良さが実感できるかもしれません。体感イベントも開催予定ですので、ぜひご参加ください。
とはいえ、いきなり「郊外に暮らす」というのは極端な発想かもしれません。その場合は、京都市南部や京都市近郊という選択肢も考えられます。いずれにおいても、平屋を実現しようとしたときには、土地の費用と建築費用をトータルで考えながら、物件探しをすることが不可欠です。
ただし、土地を探してもらう不動産会社と、建築費見積りをしてもらう工務店との間を行ったり来たりするのは、なかなか骨の折れることではないでしょうか。その点、不動産部と建築部がひとつになっている小林工務店であれば、ワンストップでおおまかな費用感をご提示することも可能です。ご希望の内容や全体予算を踏まえながら、お客様の要望に寄り添った物件情報の提案をさせていただきます。また建築部との協業により、場合によっては新築に限らず、中古物件のリフォームも含めた提案も可能なのが当社の強みです。
平屋暮らしの魅力を手に入れたい方、ぜひ小林工務店にご相談ください。


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